Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5630 (2) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5630 (2) - ページ 82

ページ: 82

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け其復讎の成否は期すべからさるも尚ほ一点 の冀望なきにあらざれば僅かに慰むる所あり て最(いと)賴母敷(たのもしく)覺へ玉ひけり斯くて帝は次の朝。曉 と共に起き出て玉ひ其計を行はんと上袍(うはぎ)を脱 ぎて軽装(みがる)に打扮(いでた)ち時を計り墮涙廟に至りて見 玉ふに内には數万の白蝋燭の火把( |たいまつ)を尚ほ煌々(こう〳〵) と燭(とも)し連ね數千個黄金の香爐よりは數千條の 𤇆り上騰( |あがる)し妙香鼻を衝(つ)きたり帝は直ちに進ん で後堂( |おくざしき)に至り見玉ふに姦夫なる黒奴は唯獨り 死するが如く生けるが如く卧榻に横はり居り