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軍勢をも可被押出与有けれ共壱岐一向に驚
す他之勢之働有共御当家之軍勢に於ては少
々茂廉忽無様に御下知有度御事也今夜は殊
甚寒な連は御鎧をも不召唯御休息可有与申
仁太夫此旨を申け連は忠郷聊御気色有て縦
老人之異見に茂せよ先陣城に入んとするを
知ぬ顔して可有哉武具を持来る迚早甲冑を
帯し給ひ御馬を出し給しため又仁太夫を壱
岐か方江被遣此時は壱岐も鎧を着し小屋之
外に立居希るか仁太夫を見懸貴殿亦御使に
被来るよな何事之仰ふとし御出馬之事を云
け連は然は時節を考江頓而御案内を可申此
旨被申上よと云て仁太夫を返し有馬内記其
外家老之面々相談して軍勢を押出し其各渡
辺仁太夫方迄御出馬之事を申け連は忠郷則
御馬を被出しに壱岐斗として騎兵と歩卒と
を二つに分け道之左右に備を立る是は立花
軍勢引取持中を可通為と成り忠郷茂山手之
方に御状机を立
鍋島家書上曰極月十九日内膳殿十蔵殿之陣所