翻刻
【左丁頭書】
【赤角印 帝国図書館藏】
女人はよろしよろづ慎(つゝし)みてみだ
りにうごくべからず待人はおそく
来るべし間(あひだ)にてひまどる事有
他国(たこく)へ出る門出にわろし但し
さきにて久しく居(を)るたぐひには
よし方角(はうがく)時刻は寅卯なり
町人(ちやうにん)はよろし何事も辛抱(しんばう)して
大利あり武士(ぶし)はわろし海川を
わたるに忌(いむ)べしもしわたる事
あらば昼より後にわたるべし
○第四/仏滅(ぶつめつ)の星にあたる日は
何事にも凶(あし)し慎みてみだりに
事をなすべからす但し物をうり
財(たから)を出しすべて損(そん)じて益(えき)ある
事にはよろし他国(たこく)遠行(えんかう)の首(かど)
途(で)男女の縁談(えんだん)公事(くじ)沙汰(ざた)いづ
れもみなわろし待人はさたも
【左丁本文】
【赤角印 白井光】
【赤丸印 帝国・昭和十五・一一・二八・購入】
○蝨(しらみ)をさる法
一 白鳥(はくちやう)の羽(は)の茎(くき)に水銀(すゐぎん)をいれて下帯(したおび)に
ゆひつけ置ば蝨(しらみ)こと〳〵く死す又/衣服(いふく)を
一夜(いちや)外(そと)へ出し地上(つちのうへ)に直(じき)に肌着(はだぎ)下帯をひろ
けておくべし悉(こと〴〵)く死す甚しきは土中(どちう)へ
埋(うづ)めておくべし又方
牽牛子(あさかほのみ)を肌着(はだぎ)の袖(そで)にいれおけば蝨(しらみ)うつらず
うつりても早(はや)くさる也又
百部(ひやくぶ)。秦艽(しんげう)。二味/粉(こ)にし焼(やき)て衣を燻(ふす)ふれば
蝨こと〴〵くさる湯(ゆ)に煎(せん)じて洗ふもよし
○頭(かしら)の蝨をさる法
一 藜蘆(りろ)を粉(こ)にし髪(かみ)の中にすりつけて一夜
おけば蝨(しらみ)こと〴〵く死す
【枠外丁数】十九