翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [2] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [2] - ページ 4

ページ: 4

翻刻

【右丁頭書】 なく来らぬ也/女人(をんな)など人に順(したが) ひてあるものはよし子午の時に は少く動(うご)きてもよし海川(うみかは)を渡(わた) るに甚(はなはだ)わろし万事/信心(しん〴〵)して 無難(ふなん)なり怠(おこた)るべからず ○第五/大安(だいあん)の星にあたる日は 万事心のまゝにて大に吉なり 物を仕(し)そめ縁(えん)をくみもろ〳〵 の勝負ごと公事(くじ)の類いづれも 利運(りうん)を得べし商(あきな)ひは買(か)ふかた よろし売物(うりもの)はよろしからず巳亥 の方角(はうがく)殊(こと)に吉事あり待人は 早く来る又思ひの外なる幸(さいはひ)の 出来るかたちあり大にすゝみて 何事をもなすべし恐(おそ)れ憚(はゞか)り てはかへりて凶なり最上(さいじやう)の吉日 とすべし首途(かどで)尤よし 【左丁頭書】 【挿絵】 ○第六/赤口(しやくこう)の星にあたる日は あしき事多し唯(たゞ)日中(につちう)には吉 事あり事をなすは此時なるべし 武士(ぶし)出家(しゆつけ)医者(いしや)などは財宝(ざいほう)をば 失(うしな)ふとも誉(ほまれ)をとり名をあぐる 類(たぐひ)にはよき事あり平人(たゞのひと)は大にわ ろし動(うご)かば損(そん)をする事あるべし 方角(はうがく)は丑未よし待人は来らず 【右丁本文】 【挿絵】  ○虫(むし)を生ぜぬ物だねの収めやう 一 臘月(しはす)の雪水(ゆきみづ)を壺(つぼ)に入れ陰所(ひかげ)にうづみ 貯(たくは)へ置/五穀(ごこく)のたねを浸(ひた)し植(うへ)ればよく旱(ひでり)に たへ虫(むし)を生ぜずしてみのりよし  ○菓樹(くだものゝき)に実(み)おほくする法 一 果樹(くわじゆ)の皮(かは)をうがちて鍾乳(しようにう)の粉少ばかり 【左丁本文】 入るれば実(み)おほく味もまた美(び)なり樹木(じゆもく)の 老(おい)たるも鍾乳(しようにう)をぬりつくればまた繁(しげ)りて さかんになる尤(もつとも)根(ね)の上に泥(どろ)をぬりおくべし  ○白紙(はくし)にて文通(ぶんつう)する法 一 白紙(しらかみ)に酒(さけ)にて文字をかき乾(かわか)してのち 火(ひ)に炙(あぶ)れば文字(もじ)こげて顕(あらは)るゝ也水に入 てもよし又/鉄醬(かね)にて書(かき)て水に入るゝも よし白くあらはるゝ也/此法(このほう)は先方(せんはう)の人と かねていひ合せおきてする事也  ○寒中(かんちう)河(かは)を渡(わた)りて凍(こゞ)へざる法 一 寒気(かんき)の時川をわたるには手足(てあし)に古酒(こしゆ) をぬり胡椒(こしやう)をのみて渡るべし凍(こゞ)ゆる事 なしすべて水を遣ふに用ゆべし 【枠外丁数】二十