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翻刻
■跋
千里の馬はあれども伯楽はなしとは赤本時代の譬(タトヘ)にして今や
錦の馬あればまた伯楽の街(マチ)にすむ旅の宿屋のめし盛が杓子を
とれる片手業にかきまはしたる汁のみのしる人ぞしる書となれ
り何 某(ガシ)が句に七重八重野辺の錦や桜草(さくらさう)そのことの葉の青本
に花をさかせし七重八重つゝむ錦□□□【の袋入】の底の心をくみ給へと
鯛の味噌ずで四方赤良のみ懸山の麓に記す【扇の印、丸に三つ巴】
小口がきに
ほへと短歌 三 《割書:北尾□□画|通笑門人道笑□》【ほへとたんか】
夫婦けんくわの事をしゆかうにして作りしもの也《割書:と□□□ふう婦けんくはをみて弥平|と□□□わか女房をほめるいろは|たんか□□□□より又とろう?のかみさまか》《割書:おこる|いろい?|□よし|□也》
い《割書:いかな日も人より先へ|あさおきし》 ろ《割書:ろくにしたにも|すわらずに》 は《割書:はき□□□|してきれ□□□》 に《割書:にこ〳〵と|してきげん|よく》
ほ《割書:ほうこう人と|おなじよふ》 へ《割書:へつついもとの|とりしまい》 と《割書:とんしやくなし|と人にみせ》 ち《割書:ちりめんとんす|しゆすしちん》
り《割書:りんずはぶたへ|きぬつむぎ》 ぬ《割書:ぬいはり事は|てきゝにて》 る《割書:るすのうちにも|やふむ□を》 を《割書:をもひ□□ては|らち□□□》
わ《割書:わ□れた事は|ついそねへ》 か《割書:かみをゆふにも|てまとらす》 よ《割書:よこ□□□□□|さしもせ□》 □《割書:□□□□□□|□□□□□》【た たばこのけむも/はなはなし】
れ《割書:れいきはかゝず|ぎりじんぎ》 そ《割書:それそふおふ|にはからいて》 つ《割書:ついにはらたつ|事もなし》 ね《割書:□□□□あねへの|□□なれと》
な《割書:なにゝかけても|ぬけめなく》 ら《割書:らくをしやうとも|おもわすに》 む《割書:むしやうにくれ〳〵|内のせわ》 □《割書:うちやつて|おかつせへと》
ゐ《割書:いつもへんじ|はかりして》 の《割書:のこるかたなく|きわつけと》 お《割書:おとこまさりの|そろばんの》 く《割書:くゝなぞいつた|事はなし》
や《割書:やさしい事は|もちまいて》 ま《割書:まんかちらしき|事もなし》 け《割書:けがにも人□|そらさ□□》 ふ《割書:ぶちそふしたる|こともなく》
こ《割書:こうまんらしき|なりもせす》 え《割書:ゑんり【よ脱】かちなる|むまれつき》 て《割書:てまへかつては|つゝしみて》 あ《割書:あいそうがよく|あいさつも》
さ《割書:さんどがさんど|おなし事》 き《割書:きやくにあきたる|かほもせず》 ゆ《割書:ゆるりとちそう|□□てかへし》 め《割書:めしたなものも|こゝろつけ》
み《割書:みちんもおごる|きをださす》 し《割書:しうちにひとtも|いゝぶんなし》 ゑ《割書:ゑてはおんなの|さしいてゝ》 ひ《割書:人のはなしに|くちをたし》
も《割書:ものしりふりを|するものは》 せ《割書:せけんにいくらも|あるものを》 京《割書:きやうといものしや|女房とも》
歌に 秋風の来ぬこそよけれ女房をほめる□□とま□とんぼう 通笑