← 前のページ
ページ 107 / 149
次のページ →
翻刻
ほへと短歌 三 《割書: 北尾政美画|通笑門人道笑作》【コマ14-106】
七色 合点(ガテン)豆 《割書:享和四| 三 蔦重板》 《割書:京伝| 》
八文字や豆助と云もの浅草観音にいのりてたましいをいれかへる事を覚へていろ〳〵
のおかしき事あるを作る八文字や自笑か作□たるゑい花男豆右衛門の事を趣向と
せし妙作也豆尽しの自序おもしろし
口豆に物いへども觜(クチバシ)の青豆をしらず手豆に物かけども筆豆の拙き
を暁さず豆人形の虚名を貪りてお手に豆が□□かぞへ豆板の小利に
走りて足に豆を踏出すはなべて浮世の豆右衛門に□豆蟹甲に似せて
穴を掘ることを思はずうぬぼれの味噌豆を煮るに□殻を焼(タク)がごとき
事ありうば玉の黒豆お先まつくらにして久方のそら豆に鉄炮をは
なすとも浮べる雲の福豆 豈(アニ)福茶の柄杓にあたらんや隠元豆の禅
味をあまんじて座禅豆の悟りをひらき鬼打豆□□の邪気払ひ
て一生の無事豆を願ふにしかじ且世の流行□□蔵の品□□□□□も
早く豆と陶(トツクリ)鎌で斬るよりも速し塗箸□豆□□きむとも是□□
と ゞ(ど)むる事あたはす流行おくれの此草紙に若用ひらるゝ事
あらはそれぞ煎豆に花なるべし
造化 《割書:寛政六|三 つたや板》 《割書:京伝| 》【コマ28, 97, 120】
キ 唯心鬼打豆 《割書:寛政四子|三 つるや板》 《割書:京伝| 》【コマ27】
自叙あり 《割書:上略| 》斯にもあらふか永き日は長□□断に暮の鐘。散り
行く華をおどろきもせで。ナント子供衆がてんか〳〵
りちきや徳太郎といふ大百姓の孝行むすこなんてもうきかんなんして人の心を知らねは世は
渡られぬとて両親にいとまをこひて旅たち浅草観音に参り鳥けものうを虫の玉しいに入り
かはり其心をしれは物を憐れむ情もしり身の徳□□る也と此事を願がけするに観音けしの介
が豆と徳利をさつけ給ふ九ほんのせうと【浄土】にたとへて豆の□す九つ也これをのめはたましい入りかはる
なりと告けありそれより徳太郎はうなき。ちん。あふむ。猫。犬。狐。からす。はと。と
たましい入りかはりてさま〳〵のうき事も身のおしへになる事もあり末にこか父とたましい入かはる
事ありてさすかにおもしろくおかしき事ありはととたましい入りかはりし時
鳩に三枝の礼ありて兄弟のはと伯夷叔せい□しゆかう妙也