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を敲(タヽ)くものは誰(タ)そ曲亭主人自ら叙」於曼鬼武亭閲 山東京伝【印】トアリ
◦椎園云此頃は馬琴まだ芽出しの時にて京伝の名でなければ
うれぬ故なるへし」 しやうじん物の総大せう初春のとそ酒の御むすめきぬかつき姫
なまぐさ汁の大せうはまきりの干鯛へこんいんあるをはじめとして初さけの弟口塩
のたら酒にえいてとそ酒の奥方ひし餅こぜんひなたなのたいりへさんたいのとちう【雛棚の内裏へ参内の途中】
それともしらすらうぜきしててうちやく【打擲】にあふをいこん【遺恨】に思ひ兄のはつさけに
どくきを吹こみそれより両家に不和になりかつせんにな?よ?ふしゆかうなりかしは餅
はまくり恋中の男女ひめ君きぬかつき姫の御身あやうきを思ひねの夢に姫の御とも
する道行かけ合のねことの文句あり 《割書:上略| 》「いもで□ろめた【まろめた】恋の山こへつゝくれは
いつしかにふるさと芋もとうの芋云々などおかしき文也
《割書:薩摩下芋兵衛|砂糖団子兵衛》五人 斬(キリ)西瓜 ̄ノ割(タチ)売 《割書:享和四子| 三 板》 《割書:京伝作|長喜画》
自序にいはく《割書:《見せ消ち:上略|》|》孟軻か語(コトバ)に色食は性也といへども色気より食(クヒ)気花より団子の世の
中《割書:中略|》南蛮黍(トウモロコシ)はぱつぱの鮫をあざむき心太(トコロテン)は水晶の折木(ヒヤウシギ)かといぶかる編
笠焼に伊左衛門か昔を忍べば金鍔焼に六方の男達を思□女郎の誠も鶏卵(タマゴ)
焼の四角にしかす晦日の月より黒砂糖の闇を売来る□□□餅風鈴 蕎(ソ)
麦(バ)に初秋のおとつれをきけば蒟蒻(コンニヤク)のおでん□寒夜のあつ□かいをおぼふ云々」此序
名文なりとうもろこしを鮫にたとへしは風来山人の志道軒伝にもあれ共心太を
水晶のひやうし木云々新奇也 やたいみせやの大ふくもち公の□□に【家中に】さつま下芋(ゲイモ)
べいさとうだんごべいの両人けいもへいはいろ男たんごべいはかたきやくにて□■をやつし
又しやのめすしの進あなごのかば右衛門にやきするめといふ女ありすしの進重忠のやつしかば右衛門
は岩永のやつしにてするめはあこやのやつし琴せめのしゆかうおもしろ□「たこの足長しと
いへど是をたゝばかなしみなんいかの足短しといへど是をつがは□□い【うれい】なん云々といふ名文有
さくら煮の小万《割書:たこ|也》に下芋べいがすいくわの五人きりやつし又くも□□ね《割書:ゆで玉子|なり》くわい土人の行
力をくしく事雲のたへまなる神のやつしなとすべてくいものつくしのしゆかうおもしろし
「町中御そんしの名人ところてんの曲づき又ふきや丁がしの小しばいにて大当りせしあめの
きょくふきこの両人がやきするめ汝かなんきをすくふ大だてあり「あめの曲ふきの
太夫よしもと林平」云々とあり◦此くさそうしをよき紙にすり一冊となしたるものに
は別に作者の序あり「夫竹の皮に包める物は上りて天麩羅となり人の口に食れぬものは
下りて土の団子となるかたち生(ナマ)の鶏卵の如くにしていまた砕けす混沌とうがらし
ヒリヽと唐(カラ)は盤古氏にて云々破れたるべんへらを着て重ね羽織を着るものとたつ
てはぢざる子路兵衛も三度の飯はかゝされす周の粟餅をくらはぬ兄弟の