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翻刻
【裏に何か書いてあり、表の文と重なっており解読が困難であるが、画像処理などして表面の文字のみ読めそうな部分を左に記す。右丁前半は前コマの続きで何かの草稿なのか箇条書きのメモでしかない。通略三国志からいつもの調子に戻る】
質とわかき時の入れぼくろといづれ・あすか山でかわらをなけると色
里でつこふ金のまわるといづれ・芝居の女づれと風のなき日に凧を
あけるいづれ・矢とり女にのろくなると老僧がかげまにはまると
いづれ・女房に孝行をすると山いしやの玄関前といづれ・世継
うんだ妾(メカケ)のはなに富士の山といづれ・耳の穴のひろきと女郎のゑくぼの
穴といづれ
【図:横を向いて払子をもった達磨、もしくは耳たぶ】
「ナニ耳をだせとへそんな事はしりいせんわな云々
右りより聞て左りへぬけるのは
こゝろに悪のなきとしるへし
なつでよのみる人ゆるせことしより拙き筆にそむることのは
通略三国志 《割書:年号ナシ|三 板元シレズ》 《割書:四国子作|清長画》【通略三極志】【コマ29-30】
げんきんや徳右衛門のむすこ徳次郎よし原のてきろといふ女郎になしむ
事をはしめとし三国志のおもかけをうつしおの〳〵通人の事にして
かけりけんきんや徳次郎はげん徳也くわん東?や宇平次これくわんう也
くすりやの■■■にて青龍湯をうる也
二人りの伊勢物語 《割書:年号シレス|三 西村板》 《割書:可笑作|清長画》【通風伊勢物語】
いせや徳右衛門といふ酒やのねんき子供に徳吉幸介といふ二人りあり徳吉と
ちがひ 幸介は子供の頃からしやれものいろけありて成長の後主人の金を盗み
てかけ落をなし「よこひろい男で引づるやうな黒なゝこの袷はおりに小もんちりめん
かはり八丈といふ所をふりかさねさやさや一本おとしさしおびは黒しゆすに赤糸で
きくじゆをおりこみうら付はふんぐりかへすやうなのをはき云々」とあるか此頃の
通人のなりをしらるひらつたいなりの男故なりひら〳〵とあた名して女子ども
がひやうもんしてみるをあまたの女にほれられそれ故なりひらといはれるとうぬぼ
れけりついに金をつかひはたしこつ食となる事又徳吉は■つていにしんぼう
して主人の家をゆづられ幸介をすくひかれかなしみ【彼が馴染みヵ】の女郎おきくを女房に
もたせ主人にわひ云すませる事なしるす
いろは短歌 《割書: |一》 《割書:富川房信画| 》
い 《割書:いかな日も人に|すぐれて|あさねして》 ろ 《割書:ろくな心は|もちもせで》 は 《割書:はらたちそふな| かほをして》