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コレクション: 稗史叢を読む

稗史鈔 - 翻刻

稗史鈔 - ページ 129

ページ: 129

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福徳果報兵衛傳 《割書: 寛政五丑|三 つるや板》  《割書:京伝作| 》 大むかしの四海や和荘兵への子くはほう兵へといふやまし銭もふけせんと父の乗り たる鶴にのりていろ〳〵な国をめぐりいろ〳〵おかしきあり天人やか久米の仙人や白猩々やとらの子まで こきやうへつれてきてかねもふけせんとするにやりそこなひあてがはづれし 事なとおかしく書たり久米の仙人と天人と夫婦になりおむめ久米之助と名 を改めて羽衣せんべい木のはせんへいのみせを出したるなとおもしろし 明眼千人 盲(メクラ)仙術 《割書: |二 西村板》  《割書:一九自画作| 》 ある人はこねのとうちにゆきていきやうなひげの長い男にあひかの男おどけにめくら仙人 といふ仙人也といふをまにうけて江戸へつれかへり友たちにはなし仙人のけいこする いろ〳〵おかしき事をしるす 椎園按るに一九後に此趣向をこゝかしこ 少し作りかへて仙術独稽古といふ表題にして出したり 《割書:小口に| 》天文 《割書: |二》  《割書:物蒙堂礼作|政演画》【世之中諸事天文】 巻首に京伝の序あり云 物蒙堂礼なる人白山の高みにすみ云々 このしゆかう てんとうさまお月さまはせう神二十八宿の星天火地火土公なとの事をおかし くかきたり 一狂言狐 ̄ノ書入(カキイレ) 《割書: 午|二 泉市板》  《割書:南杣笑楚満人| 》 まんかう院といふ法いんきゃういといふ通人の友たちとあすか山の花見の道で□ いん狐のねていた所をほらのか?いておとろかしたるをほつたんにて狐にばかさ れ二人女郎かいに行きひろつた金ではらひをせし所木のはにてすてに女郎せ せのものにぼうつにされんとせしをきやういがほんとうの金をだしてすくふ事 をかきたり 《割書:小口に| 》三川島 《割書: |二》 《割書:京伝作| 》【三河島御不動記】 神田三川丁のみたをしやのみせの不動の木像がらくたの中に居給ふ所まつぱ たかそふこふ院と云山伏にかはれてからいろ〳〵のおかしみ不動の明王あいし給ふ 火ばちのたとんのせい女と化し不動さまとふうふになる事二人の子を もちし所おつとにせうたいをみられ「こひしくは尋ねきてみよいつみなるしのた の森にもゆる狐火」といふ歌を書のこしてたち去るくづのはのや《見せ消ち:つ|ツ》し不動さまおゑんと 道行などありて「くはゑんをせなに不動尊のうまくさばんだばくのなわむ すふお宮ののきもはやこよいかぎりにすゞかけのときんわげさやしやくぜう