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あく人とみつ通の事佐治兵へは六部へ出て与二郎兵へ方へとまり大病になり与二郎兵へへ金子を渡し置
あとをたのみ死する事右の金子ゆへに五郎作に与次郎兵へころされる事より■作は与次郎兵への
むすめ女郎にうられ代に衣?とてふにすけ太刀して五郎作をうつ事与次郎兵への後妻せんぴをくひじかい
する事
善悪邪正大勘定 《割書:天明四卯|三 つたや板》 東来三和作【コマ28】
自序に 富貴天にあり是を得るに梯(ハシゴ)を以てす忠孝二本の柱を立(タテ)百 行(カウ)を子(コ)となし
て一善を修せば一階をみ一 過(クハ)あれは一段 下(クダ)る善行積れば雲にも跨り天にも昇るべし
嗚呼童子 勉(ツトメ)よや」とあり此序かた過たる書やうなれ共面白き所あり本文の趣向は
人の善悪おのれ■■胸より出る事をくわゐらいしよにたとへてほつたんとし人々の善悪事を
なすかずをおかしくかきたりししのてつほうでうたれるをたすけ又雁を買ひてはなす四々の十六善
雁が八百善などの類也右を善門の部といふ又過門之部といふは悪事にて人をねたみにくむ女ほうが二九
十八過なとのるい也其内にてこしきな一せんめしを三ぜんほとこしたか三善なとの類也袁了凡の功
過格をおかしく書たるもの也巻末をゑびす講にてめてたくとめたりその事を
うつ詞かきに「億兆 恒河沙(ガウガシヤ)〳〵〽阿僧祇(アソウギ)〳〵〽那由他〳〵」なと梵法を用たるもおかし
又巻中に西行江口の君をほのめかしてあしのや与四郎といふもの出家して番頭にだま
されふげんほさつをおかませやうとて江口といふおいらんをかふ事をかきせつかく天へのぼ
つた九族が天をくたる事をおかしくかきたりもと■の江口は与四郎のいひなづけにて
与四郎にな■れ?をやめさせあしのやのあとをとらせるちうもんゆへ也大笑ひ〳〵
垣根の外 《割書:天明四辰| 》
頼光山人【入?】 《割書: |五 西村板》 北尾政美画【頼光邪魔入?】
世中 洒落見(シャレケンノ)絵図 《割書:寛政三亥|三 つたや板》 《割書:京伝作|菊亭主人画》【コマ46】
《割書:自序の末に山東|京伝識于菊亭|とありこのころは京伝菊亭と号せしとみゆ巻首の画|京伝書斎の額にも菊亭の字あり》
京伝が草あんの前を「しやれけんのゑづ〳〵」
とよんてよみうりが通る事をかきよみうりの詞書にも「おやぢもしやれれはむすこもしやれるむすめもしやれれはおんばもしやれるしやれ〳〵しやれけんのゑづ〳〵」とあり此頃かゝるよみうりあり
きしにやさて此本のしゆこうは世の中いろ〳〵にしやれる事をれいの名作おかしく書き
たり二三月ごろからまだ蚊にならぬほうふりか出て人をさしうなきにならぬ山のいもをかばやき
にしてうる新みせが出来男が血の道の薬をのみ下戸が水そうすいをくひなとするたくひ
也はしめにしはゐもきや?けんはやめにしてぶたいて団十郎か内をせうこへ?しにしてみせるをほつたん
とししまいにはあまり人々しやれ過て石のやうなかたちに京伝も■身なか?なる?なと
大笑ひなり
人間万事吹矢的 《割書:享和三亥|三 つるや板》 京伝作
自伝に神明の吹矢をみて居し事をかきて「ふく息の長きはたえすしてしかもまことの
的にあたらすねらいにゆがむ手の□の且つはづれ且つ八つあたりして一つも思ふつぼならず