← 前のページ
ページ 44 / 149
次のページ →
翻刻
ク 金平宝船 二《割書:うろこ形板| 》
金平よりよしの仰をうけ金峯山の穴中鼠の隠れ里に至り
猫を退治し大あなむちのみことより宝物をもらひ帰る事を
しるす時代もの也
キ 親譲 ̄リ鼻 ̄ノ高名 三《割書:松村板| 》 《割書:可笑門人 雀声作|春朗改群馬亭画》
くら高の二郎坊辻君おそのかいろかにまよひて下界へ下り平
人となり鼻を落しいろ〳〵かん難して又々上天する事を作る
キ 売買乎(ウツタリカツタリ)親々 胴性能(ドウセウノウ) 三《割書:つる喜板| 》 政美画
もろこしの元悟おやを捨しを子の元覚その古こしを持帰らん
といふより元悟孝行者となりみかどより御ほうびをいたゞき
しを発たんとして世の中に孝行のあまり日本へぢゝい
ばゝァを唐人が買ひ出しに来るおかしみを書たり
キ 相州白旗 ̄ノ社 三《割書:つるや板| 》 《割書:鳥居清経画| 桂子作》
よし経奥州高たちのいくさ破れゑぞへ落る事鈴木三郎身代り
に打死するより朝比奈の三郎父の仇よし経を恨んと【打たん の誤りか】ゑぞへ渡る
まてをしるす白はた明神の前に梶原がよしつねの一子つね若
を殺んとして神ばつを蒙る事をはしめとす時代■■【一第記(一代記)ヵ 筆記ヵモ】也
キ 奈良都之八重桜 二《割書:【山に三つ巴紋】西村板| 》 《割書:作名なし|鳥居清経画》【奈良都八重桜】
きよく屁芋右衛門といふ屁の上手なる事叡聞に達し勅使下り芋
右衛門屁をひりて奈良の八重桜の花を咲せしよりいろ〳〵の
おかしみをしるす勅使「いにしへの奈良の都の八重桜けふこゝのへに
匂ひぬる哉」の短冊をその桜につけ給ふ事其外おかしくしるす
キ 《割書:豊福|茶釜に》毛生(ケガハヘ)太郎月 三《割書:右同板| 》 《割書:可笑作|清長画》
福太郎が子福松けいせいぐるひにたはけを尽し勘当され坊主に
なりはいかいの宗匠となり又医者となるより神農の霊覚にて