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のびくにゝなじみて龍宮へ行てかのわにゝとられし玉をとりかへす事をたの
むうたひにはうたひにくき故此時よりびくにをあまともいふかとしやれたり
それよりいろ〳〵の間違ひたはけの事をおかしくかきたり妙作なり
終りにたん海公八大龍王浦島太郎俵藤太山庄太夫お七びくにの七人を
七ふく神の見たてになす「たんかい公はもとの公家に立帰り改めたるは□【則】
衣ふく八大龍王は多くの宝を持たれは内ふく浦島太郎は玉手箱を□【直】し
たれは則しゆふく俵藤太はもとの若い者になりたれはほんふく山庄太夫【山庄、ママ】
はもとの福者となつて一ふくお七もことしは袖をとめてげんふくびくには
ふとつてゐれはおたふくとして七人を七ふく神と云々の文あり
従夫(ソレカラ)以来記 三《割書: |つたや》 《割書:竹杖 為軽(スガル)|うた麿画》
【欄外に】猶 無益委(ムダイ)記
序に「恋川春町先生の楠 無題(ムダイ)記 続(ツヾ)いて喜三二先生の長生して見度(ミタイ)
記の紙屑なりとも拾はばやと云々」すへて世の中の事をあちらこちらに書
たる本也妙作也其はしめに草ぞうしをおとなの先生たち会読し
経書を子どもかなぐさみにみるその詞がきに「たとへて申さば喜三
二はそらいはる町四方はしゆんたい南郭。杜芳は東涯。通笑は朱
子学で一たいがかたうごさる」
《割書:秋| 》賢愚湊銭湯新話 三《割書:享和二|つる喜》 京伝
せん湯の事をおもしろくかきたる本也自序に「夫天地は浴室(ユヤ)で看(ミタ)
よりも大にして量(ハカリ)得がたき事 浴盤(スヱフロオケ)を彭翁菜(ゴボウ)で探るが如く一切衆生 湊集(イリゴミ)の
欲界恰も泉湯の光景(アリサマ)に一般(ニタリ)邪心悪念人心の垢 箇々(ゴイチニンマヘ)十 泉(モン)を以て
いかでか濯おとすべき琉球の盪粉(アラヒコ)【蕩粉】朝鮮の水花(カルイシ)紅毛(オランダ)の天絲瓜(ヘチマ)皮(ノカハ)は用
るにたらす唯神儒の糠 包(フクロ)仏老の垢 帕(スリ)能(ヨク)心裡の垢をおとす沂に浴し
ぶう〳〵をいふ険悍(チウツパラ)も拗蛮(ガマン)の垢を去り身にもろくの惰的(ブシヤウモノ)も心に頃日(コノゴロ)
の垢をたけなあらひ玉へきよめ玉へとまうす」又巻尾に人門([シ]ンモン)
晶(シヤウ)と云字を出してじやくろ口【石榴口】は人門と云文字の形又小おけを三つかさねたるは
晶の字の形也此字はあきらかともひかるともよむもんじ也よの人まい日湯□
はいりてからだをあらふか如く心中を洗へは明らか□□よしをしるす
初老了(シヾウカラ)簡年代記 三《割書:享和二|つる喜》 馬琴