翻刻
【右丁・白紙】
【左丁】
吉利支丹退治物語上巻
吉利支丹 初(はしめ)て日本へ渡事
神武(じんむ)より。百八代の帝(みかと)。後奈良院(ごならのいん)の。御 宇(う)にあたつ
て。弘治(こうぢ)のねんがうのころ。なんばんのあきんど。
ふねにはじめて。人けんのかたちににて。さな
がらてんぐとも。みこし入道とも。名のつけら
れぬものを。一人わたす。よく〳〵たつねきけは。伴天(ばて)
連(れん)と。いふものなり。まつそのかたちをみるに。はな
のたかきこと。さゞいがらの。いぼのなきを。すいつ
けたるににたり。目の大なることは。目かねを。ふたつ