キリシタン関連史料を翻刻

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吉利支丹退治物語. 上 - 翻刻

吉利支丹退治物語. 上 - ページ 8

ページ: 8

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【右丁】 なれは。かりにいんへるのといふところ。地(ち)の下(した)くら き中に。鳥獣(てうじう)のかたちをうけて。くるしみを うくる。またをしへにたかはさる。しゆじやうをば。 《振り仮名:波蘿夷■雲|はらいぞう》【注】と申て。これより天上に。あんらく げらくへ。とびゆき。じゆうじざいのところへ むまれるを。《振り仮名:波蘿夷■雲|はらいぞう》といふ。すべてしゆじやう のきより。八 苦(く)八なんあり。伝宇須は。初(はしめ)も今(いま)も。 利益(りやく)不同(ふどう)なし。たとへは。おやの子をもうくるに。 あしかれとおもひて。そたつるはなし。せいじん して病(ひやう)人も。ふかうのものも。ぬす人もあるがことし 【左丁】 あながち。伝宇須(でうす)に。あやまりなけれども。しゆじ やうのき。まち〳〵なれは。あくにんをば。ふかくにくみ たまふ。でうすの。御をしへに。ちかはぬと云は。こびさん と申てほとけの。御まへにまいりざんぎ。さんげ して。みらいのたのしみをいのる。くはりずと申て。 日本のかんきんといふがごとく。きやうをよみ。むね をほと〳〵とたゝく。これはむねになにのおもひも なし。伝宇須。三太丸やを。一すちにあかめ。たて まつるといふ。仕形(しかた)とみへたり。つぎに天をみあげて。 ゆびをさし上るこれは。天上より。此かいをまもり 【注 「波蘿夷坥雲」ヵ。但し「坥」の読みは「シヨ」。「paraíso」の意と思われる。】