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正ぜんおふぜいの
ためとかくこ【覚悟】を
きわめさき
だつてみた
ほとのそば
やきもち
ふたつかへ
だまを【替え玉を】こし
らへわざ〳〵
みちにふみ
まよいたしか
こんなみち
あんなやま
とたづね
こわいことは
わすれず
もとのとを
りのいへ【元の通りの家】
せんど【先度】きた
ときはやろう
あたま【丁髷】こん
とはほふづ【坊主】に
かたちが
かわりし
ゆへそしらん
かほで【そ知らん顔で】まし 〳〵と【まじまじと=平気なようすで】いちやのやとゝ【宿と】しけこめば
さすがのばゞ あもとしだけて【年長けて≒歳月を経て】ちつともみおぼへ
もなくしよ て【初手】いつたとおりのあいさつにて
ゑつさら おつさらそはやきもちを【蕎麦焼き餅を】こしらへ
ぼうさん おきさつせへとふたついだしければ
ははアがそこら をまこつくうちれいのかへたま
ととりかへ ふたつながらむしや〳〵して
やりしやあ 〳〵まじ〳〵としていれば
のと□かわきは しませぬかといへば
なんともこさら ぬ【。】ちや【茶】をたべ
ては小へんにおき まする【小便に起きまする】
せわて【世話で=面倒で】こさり
ますとへいき
なれば【、】なむさん【南無三】
かげんかちかつた
かとのこつたやつを【残ったやつを】
ひとつしてやると【(婆が)ひとつ食べてみると】
のどをかはかしたし【喉が乾き出して】
もとのときの【(正せん)は元の時の】
かつてをのみ
こんでいるゆへ【勝手を飲み込んでいるゆえ】
たらいでみづをのま
せればとふ〳〵ばゞアが
むまになる【馬になる】
【右丁 下段台詞】
ちやわんぐらい
ては いくまい〳〵