翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

もふもふもふ怖噺 2巻 - 翻刻

もふもふもふ怖噺 2巻 - ページ 7

ページ: 7

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【右丁】  てつとりばやに そばやきもちを 三もんどりや五もん ぐらいといふことては なくさては【脚注】のもち ぐらいにたつた四つ こしらへ せんに【先に】とま つたふたりのものを おこしやれ〳〵といつ てもくたびれはて むりやりにいすぶり【揺すぶり】 おこしこなたしゆは よいとしをしてねぼ けることは?ないまた くつてからねさつせへ とかつて【勝手=台所】へよびれいの やきもちふたつづゝ だしけれはねむさも ねむいがめがさめて みればおふきにはらも きていればふたりながら【=二人とも】 むざ〳〵 とひとつ づゝしてやり 【左丁】 ひもじいときのまつい【まづい】ものなし ふたつながらへろりとしてやり ばゝアがごろはちぢやわんて ちやをくんでだしだん〳〵にのどが かわきもふいつはい〳〵とひと ちやがまそこをはたき【、】これは ちやではいかぬみづを ひとつたのみますと いへばふたりを にわへおろし たら いへ みづを あけてやれば よく〳〵のどが かはくとみへて がぶ〳〵〳〵いくらも〳〵 のめばたちまち ふたりともに むまになり ひい ひんといふぞ おそろしき    ことなり 【左丁 下段台詞】 さ■■と【さあたんと?】    のん     だ□【だり?】 【脚注 ◆「さては≒それでは」と読んだ場合: 五文取/ごもんどり=一つ五文の餠(駿河名物・安倍川餅など)から、「一つ三文の餠や五文のそれなど、食べ応えのある餅ならまだしも、それではと待ち構えている餅好きの自分をつかまえて、たった四つぽっちなら、と先客に譲る気持ちで」との叙述と類推。◆「さては≒たては」と読んだ場合:翻刻案A: 宿場間にある茶屋付きの休憩所、立場(たてば)で出るような餅という意味で「休憩所でお茶と一緒にちょっと出す、料金をとるほどでもない餅」の意味か(そういうサービスがあったかどうかは未確認)。翻刻案B:「建場(たてば)の餅=上棟式に家の四隅にあげるお供え。ゆえに数が「四つ」。ネット情報では一升~五合位の大きさとされる。この場合は「建場の餅喰らい≒餅にかけては札付きの大喰いの自分に」の意となり、前の二つとは解釈が異なる。