翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - 翻刻

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - ページ 10

ページ: 10

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こはいかに。つるぎのとうげが百十丁。つるぎのとうげのありさまは。 天もちもゆんても。めでもつるきでかためた。とうげ也。こゝろもこと ばもおよばれず。もくれんそんじやのことなれば。おいのなかより。 おんきよをとりいだし。天だいきよ七十くわん。はんにやきよ。六 十くわん。ふどうのじゆもん【不動の呪文】を。こま〴〵ととなへ給へば。かたじけ なや。つるぎのとうげのなんもこへ。すへのぢごくといそかるゝ。い そがせ給へば。こはいかに。くらやみとうげが百十丁。こゝろも ことばもおよばれず。もくれんそんじやのことなれば。おい のなかゟおんきよとりいだし。かうみやう。へんじやう。十ほう。せかい。【光明徧照 十方世界】 ねんぶつ。しゆじやう。せつしゆ。ふしや【念仏衆生 摂取不捨】とおんとき。なされ候へば。 かうは。ひかると。いふじ也。みやうは。月日の二たい也。大日そん天。いとく のひかりを。あざやかに。しやばにもかくれししでのやま。四百 四十丁の。大なんのくるしみも。おんきよのくどくのありがたや。そん じや。なんなくこゑ給ふ。すへのぢごくと。いそがるゝ。いそがせ給へば。 こはいかに。しやうずがばゝ。と申すあり。ぢごくへおつる。その ものゝ。しろかたひらを。はきとつて。ぢごくへおくる。やくめなり。