翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - 翻刻

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - ページ 11

ページ: 11

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さてそのすへは。見るめかぐはなとて。ぢごくへおつるそのものゝ。 とがのしだいを。かきわけて。ぢごくへおつる。やくめ也。もくれんそん じや。今ははや。しやうづか。ばゞに。つき給ふ。ばゞはそんじやに申 よふ。ころもをぬぎて。この木にかけ。ぢごくへゆけと申ける。 そんじや。このよし。きこしめし。われはぢごくへおちはせず。天ぢく。 だんどく。せんの。しやかによらいの。おんでしに。もくれんそんじやと。申 そのものなるが。しやばで。つみをふかくして。八万ぢごくへおち 入たる。はゝのくるしみ。たすけんため。しやかむにぶつの。ほう へんにて。しやば□【の?】。ありさまの。そのなりにて。これまで。たづ ねきたりしと。かたり給へば。しようづかばゞ。さて〳〵。かうしん のおんそうや【御僧や、コマ13にもあり】。とをらせ給へと申ける。そんじやは。よろこび。れ いをのべ。すへのぢごくと。いそがるゝ。いそがせ給へば。こはいかに。見るめ かぐはな申よふ。かうしん也もくれんよ。はや〳〵ゆきて。はゝ うへを。たすけ給へと申ける。もくれんそんじやのことなれば。 こはありがたき。おふせかなと。見るめかぐはな。れいを のべすへのぢごくへ。いそがるゝ。ま事に。あやうき。事共なり