翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - 翻刻

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - ページ 12

ページ: 12

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   第四 かくて。そのゝち。もくれんそんじや。の事なれば。みちをはやめて。 いそがるゝ。いそがせ給へば。今ははや。六どうのつぢにいで給ふ。そのみち 六すじゆへ。いづれのみちが。八万ぢごくやら。しはしあきれて。おはし ます。はるかむこうゟ。六だうむけんのしやくぢよもち。すみ のころもを。ふうわつとめし。なむぢぞうぼさつきかゝり給ひ。 もくれんそんじやに。うちむかひ。おふせられて。のたまはく。もく れんはしやかのみでしの。そふなれば。じんづうも。あるべき。はづ なれ共。いまだしやばを。はなれん人なれば。みちをおしへて。まいら せん。ゆんでの小みちを。ゆきたまはゞ。八万ぢごくへ。まつすぐ也はやく ゆきて。はゝうへを。たすけ給へと。いゝすてゝ。すきゆき給へば。もく れんは。おんあとをふしおがみ。おしへのみちを。いそがるゝ。いそがせ給へは。 今ははや。八万ぢごくへつき給ふ一百三十六ぢごく。どれにおろかは なけれ共。とりわけ八万ぢごくのくるしみは。くろがねのとびらに。てつ のもん。十五むかひにたちちがひ。もくれんそんじやの。ことなればもん をひらかんよふなくて。しばしあきれて。おわします。一百三十六ぢごく。