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のあるじをば。ゑんま大わうと申す也。そんじや。ゑんまに。うちむかひ。
われは。天ぢく。だんどくせんの。しやかにょらいの。おんでしに。もくれん
そんじやと。申すもの也。われらがはゝ。しやばにありし。そのときに。
おふくの。つみをつくりしゆへ。今このぢごくにおち給ふはゝのくるし
みたすけんためこれまでたづねきたりしが。もんかたくして。
いる事ならず。なにとぞ。大わうのなさけにて。とびらをあけて
たび給へとねがひたまへば。ゑんま大わう。かうしん也もく
れんよさらばとひらをひらかすべしと。八まんぢごくの。しん
かをば八めん大わうと。申す也。おもてが八つ。めが六つ。あしが六本
手が八本。おそろしなんども。おろか也。ゑんまは。八めんよびいだ
し。とびらをひらけと。申ける。うけたまはり候と。とびらをさつ
と。ひらきける。そんじやはゑんまにれいをのべ。八万ぢごくへ。いりたもふ。
八めんは。かまのゑんざへとび上り。ふたうちあけて。かまなかを。うち
まはし〳〵。くろこげの。はゝうへを。かなぼうにつなぎ上。これが。おん
そうの。はゝなるぞ。たいめんいたせと。申ける。そんじやは一見御
らんじて。ものをもいわず。めもあかず。なくもなかれず。こは