翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - 翻刻

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - ページ 13

ページ: 13

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のあるじをば。ゑんま大わうと申す也。そんじや。ゑんまに。うちむかひ。 われは。天ぢく。だんどくせんの。しやかにょらいの。おんでしに。もくれん そんじやと。申すもの也。われらがはゝ。しやばにありし。そのときに。 おふくの。つみをつくりしゆへ。今このぢごくにおち給ふはゝのくるし みたすけんためこれまでたづねきたりしが。もんかたくして。 いる事ならず。なにとぞ。大わうのなさけにて。とびらをあけて たび給へとねがひたまへば。ゑんま大わう。かうしん也もく れんよさらばとひらをひらかすべしと。八まんぢごくの。しん かをば八めん大わうと。申す也。おもてが八つ。めが六つ。あしが六本 手が八本。おそろしなんども。おろか也。ゑんまは。八めんよびいだ し。とびらをひらけと。申ける。うけたまはり候と。とびらをさつ と。ひらきける。そんじやはゑんまにれいをのべ。八万ぢごくへ。いりたもふ。 八めんは。かまのゑんざへとび上り。ふたうちあけて。かまなかを。うち まはし〳〵。くろこげの。はゝうへを。かなぼうにつなぎ上。これが。おん そうの。はゝなるぞ。たいめんいたせと。申ける。そんじやは一見御 らんじて。ものをもいわず。めもあかず。なくもなかれず。こは