翻刻
さらば。千ぶせがきを。おこなふて。ゑさすべし。二たびぢごくへ。ゆき
給へと。千ぶせがきを。なされけり。あまたのおんきょを。したゝめて。
もくれんそんじやに。下さるゝ。そんじやこれをいたゞきて。こはありが
たき。しだいかな。へんしも。はやく。いそがんと。あまたのおんきよを。
おひづるに【笈摺に?】。したゝめてかたにかけ。こひしき。みてらをたちいでゝ。
八まんぢごくへ。いそがるゝ。いそがせ給へば。ほどもなく。八まんぢごく
に。つき給ふ。もんのとびらに。とりついて。そんじやとびらを。おし
ひらき。かまのほとりへたちよりて。おひの中ゟおんきやうを。
とりいだし。によにんの。うかむ。れんげきやうや。ほけきやうを。かまのなか
へ。なげこみ給へば。ふしぎなるかな。八まんぢごくの。大かまは。八つに
われて。八よふの。れんげと。てんじかわりて。なかゟかうめう【光明】かゝやきたり。
かけろうの。よふなる。はゝうへも。はすのれんげに。のり給ひ。うかみ上
らせ。候へば。もくれんそんじや事なれば。こはありがたき。しだいかなと。
よろこび給ふぞ。どうり也。だんどくせんのしやかによらい。せんぶ
せがきの。とむらひに。はゝうへばかりに。あらずして。一百三十六ち
ごく。うざゐ。むざゐの。がきどうまで。みな〳〵。うかみ上りける。