翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - 翻刻

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - ページ 16

ページ: 16

翻刻

さらば。千ぶせがきを。おこなふて。ゑさすべし。二たびぢごくへ。ゆき 給へと。千ぶせがきを。なされけり。あまたのおんきょを。したゝめて。 もくれんそんじやに。下さるゝ。そんじやこれをいたゞきて。こはありが たき。しだいかな。へんしも。はやく。いそがんと。あまたのおんきよを。 おひづるに【笈摺に?】。したゝめてかたにかけ。こひしき。みてらをたちいでゝ。 八まんぢごくへ。いそがるゝ。いそがせ給へば。ほどもなく。八まんぢごく に。つき給ふ。もんのとびらに。とりついて。そんじやとびらを。おし ひらき。かまのほとりへたちよりて。おひの中ゟおんきやうを。 とりいだし。によにんの。うかむ。れんげきやうや。ほけきやうを。かまのなか へ。なげこみ給へば。ふしぎなるかな。八まんぢごくの。大かまは。八つに われて。八よふの。れんげと。てんじかわりて。なかゟかうめう【光明】かゝやきたり。 かけろうの。よふなる。はゝうへも。はすのれんげに。のり給ひ。うかみ上 らせ。候へば。もくれんそんじや事なれば。こはありがたき。しだいかなと。 よろこび給ふぞ。どうり也。だんどくせんのしやかによらい。せんぶ せがきの。とむらひに。はゝうへばかりに。あらずして。一百三十六ち ごく。うざゐ。むざゐの。がきどうまで。みな〳〵。うかみ上りける。