翻刻
ゑんまほうわうを。はじめとし。八めん大わう。ごづ。めづの。あほう。
らせつ【阿傍羅刹】に。いたるまで。みな〳〵なみだを。ながしける。おにのめにも。な
みだとは。このときよりぞはじまれり。はゝは。れんげのうへよりも。わ
が子の。そんじやに。のたまふよふ。はゝのたすかる。そのために。おん
きやう。くよふなされしに。よのざい人も。うかむ事。われらは。ねた
ましくおもふなりと。申され給へば。もくれんは。このたび。じやう
だうへ。まいるみが。さよふな事をのたまふては。石をいだいて。
ふちに。いるとはこの事也。あやまりはてゝ。ねんふつを。申さ
せ給へはゝうへと。ひたすらすゝめ給ひける。かゝるところへ。こくふより
だんどくせんの。しやか。によらい。むらさきの。くもにうちのりて。かうめう
はなつて。あらはれ給ひ。もくれんそんじやに。のたまふは。これもくれんよ。
おんきよの。くりきにて。はゝはうかみ。上れ共。いまたかうざゐたへす
して。あねみそねみがつよきゆへ。又候ぢごくにきわまると。おふせ
いだされ。候へば。もくれんそんじや。のたまふに。はゝうへさまの。みがわり
にそんじやをぢこくへ。いれ給ひ。はゝをじやうとへやり給へと。みをもた
へてぞ。なげかるゝ。しやくそん。これを。きゝ給ひ。ま事に。かうしんが。