翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - 翻刻

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

ゑんまほうわうを。はじめとし。八めん大わう。ごづ。めづの。あほう。 らせつ【阿傍羅刹】に。いたるまで。みな〳〵なみだを。ながしける。おにのめにも。な みだとは。このときよりぞはじまれり。はゝは。れんげのうへよりも。わ が子の。そんじやに。のたまふよふ。はゝのたすかる。そのために。おん きやう。くよふなされしに。よのざい人も。うかむ事。われらは。ねた ましくおもふなりと。申され給へば。もくれんは。このたび。じやう だうへ。まいるみが。さよふな事をのたまふては。石をいだいて。 ふちに。いるとはこの事也。あやまりはてゝ。ねんふつを。申さ せ給へはゝうへと。ひたすらすゝめ給ひける。かゝるところへ。こくふより だんどくせんの。しやか。によらい。むらさきの。くもにうちのりて。かうめう はなつて。あらはれ給ひ。もくれんそんじやに。のたまふは。これもくれんよ。 おんきよの。くりきにて。はゝはうかみ。上れ共。いまたかうざゐたへす して。あねみそねみがつよきゆへ。又候ぢごくにきわまると。おふせ いだされ。候へば。もくれんそんじや。のたまふに。はゝうへさまの。みがわり にそんじやをぢこくへ。いれ給ひ。はゝをじやうとへやり給へと。みをもた へてぞ。なげかるゝ。しやくそん。これを。きゝ給ひ。ま事に。かうしんが。