翻刻
▲杦原餅は めぐ 大いに杦原をむしり 山の
いもの葉をゆてゝ葉くきを取扨もち米六分うる
米四ぶの粉をこねゆにして三色一度によくつき合
せ は六月土用に大じんの 物にしんにてもよし
▲くこ餅はくこをゆでゝよくつき其汁をしぼり取て
餅うる四六歩粉をこねゆにしよくつき網申 又直にも入
れ申てよし ▲うこぎ餅も右同前也
▲御所様餅は南部殿傳うるコメにぶもち六分
よく粉にして山の芋をおろしこね候てちいさく平め
に取味噌汁にてよくにてもちともりさたうを煎
じかけかけ出し候さたう一升に水四号入せんじてよし
▲近衛様餅は百 《割書:二匁|》ぶゝつ う《割書:一匁|》さん薬《割書:二匁|》 《割書:二匁|》
右よく粉にしてうるの米四分もち六分の粉に合せ
よくすりさたう八匁右何れもよくかき合せ常のご
とく布を敷むし候て切出す也尤也るいなき物也
○ 萬家傳料理聞書
鯛ふくとうもどきは下地中みそにてどぶさして
たいを入煮候て塩かげん吸合せ出し也若煮つま
りはゝ幾度もとぶさしてよし但しひぶくの皮入て
よしひぶくやきてはき候ててよし