翻刻
【右丁】
治(じ)するをまつへし又初生より日々おこ
たらす男子は精通(せいつう)し女子は月水めくるまて
用る時は一生 痘(とう)のうれいなかるへし又 近隣(きんりん)
痘瘡(ほうそう)流行(はやる)の時節に当(あた)り是を除かんと
思(おもは)はゝ【ママ】朝夕(あさゆふ)用ゆへし夫(それ)紫雪(しせつ)の邪をさけ
熱(ねつ)を解(け)する事 皆(みな)医(い)の知(し)る所なり兔血
の痘瘡(ほうそう)におゐて主薬(しゆやく)たる事も亦(また)医(い)の
しる所なり本草綱目を見て知るへし如此
【左丁】
して予防する時はたま〳〵邪(じや)を受(うけ)るもの有と
云へとも気血(きけつ)順(しゆん)なるか故に熱(ねつ)と毒(どく)と相離(あひはな)るゝ
事 其(その)期(ひかす)をたかへすして万一もあやまつこと
なし痘(とう)の軽重(かろきおもき)は出痘(しつとう)の多少によらすして
気血(きけつ)に順(しゆん)と不順(ふしゆん)とによれるもの也 如何(いかん)とな
れはそれ痘毒(とうとく)は父母 交会(ましわり)の始(はしめ)天元(きみづ)の一(ひと)
滴(しつく)にしてこれをうけ清濁(せいたく)相 極(きわま)るこれを動(うこかす)
かす【衍】ものは疫気(ゑき)なり其 邪毒(しやとく)を載(のせ)て以 肌(はたへの)