翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [1] - 翻刻

俗語之種. [1] - ページ 16

ページ: 16

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愛憐を蒙りて成長したりけるものなれは 祖母と孫との愛情の橋かけ初て終に詫を そ免し給ふる是を思ふ時は我子を愛 其孫を恵む事の情合子を見る事親に しかす有かたしといふもまたおろかなるへし 程経て養母も重き病に臥して終に遠に 赴給ふ此時始て看病をもし野辺の送り をも勤めけれはおのれなからに勧念して そ勘考しける心には墨染の袖に世のうさ をおほふといへとも煩脳すてかたく妻子の行先 に迷を尚不顧罪を重ぬる事こそおそろ しけれ養母のはかなく成給ふ看病の外 孝に似寄たるさまもなけれは自ら改めて名 乗を幸一とす此うへの未熟を世の人にひろめ 未熟を不患して罪を滅し是を子孫の幸 ひにす一ツは万物のはしめなれは幸一