翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [1] - 翻刻

俗語之種. [1] - ページ 20

ページ: 20

翻刻

 のみなり因て覧人笑を免し給へかし 抑当国善光寺三尊弥陀如来の来由は遍く 世の信仰にしる所にして霊験殊にいちしるし 三国伝来の伝書より人皇三十代の帝 欽明天皇の御宇にはしめて日の本に渡らせ給ひ 三十六代の帝 孝極天皇蘇生ましますの 縁に寄昔時本多善光へ勅命あり諏方の国へ 供奉して安置まします今呼て伊奈郡座光寺 是なり天平三壬寅年諏訪の国を信濃の国に あらため同国芋井の郷に遷し奉る此時高 島の郡諏訪明神の神職奈何の縁に寄てか 本多善光と倶に供奉し一山のうちいまの 中州に血脈を止めて連続すと云々今もなほ 御仏御超歳の御宮なりとて恐多くも 公義御普請の一宇において師走二ノ申の日の 夜尤秘密にして行之此夜にあたりて市町の 人家はいふもさらなり鳥獣たにも小声一言を 慎すんは必神の崇ありとてひそまりかへつて 恐怖す御超歳の首尾能済たる事を大鐘四方に