翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [1] - 翻刻

俗語之種. [1] - ページ 26

ページ: 26

翻刻

として御登城ありけれとも御許容なし 因兹御回向は空しくなりしといふ此時予も 松城にありしか御城下町は更なり御家中に おいてたふ其取沙汰専らなり予も心を痛 帰る路すからも其説よち〳〵なり帰りても なは是を同ふに最早建札は引ぬる事を 取沙汰する事多かりけり其虚説にして 所にたらすといへとも爰に三月二十四日既に 御回向盛にして諸国参詣の旅人幾千人と なく一時に命を爰に群死は疑ふらくはかゝる 大災の前表にもありけるにや ○弘化三年午の十月朔日終日悦晴にして二日 雨降る三日天気にして四日終日雪降五日 終日雪降り午の半刻より雪大いにして 寒気尤厳なり酉の初刻雷鳴夥しく 雨戸障子の内まて其光りすさましく 心耳を驚す事尋常なり奈何大寒雪 中においてかゝる変事有事実に陰陽 昇降の遅速によるなるへきや予日記に しるし置たるをかゝる大地の震ふ事をおもひ