能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 34

ページ: 34

翻刻

寺と号よし又此村ゟ三室村へ弐里あり福浦吉野 間と三ヶ所へ別て有村也此福浦ゟ向嶋の路 日出ヶ嶌村へ小口の渡りとて半道有舟賃壱人三分宛 なり宇出津等への往来也此辺の風景げ言語にものへ かたし向の嶋の路を淡路嶋と思ひ三室七尾の□【礒?】 を須磨明石に疑すとおとる間敷なり万葉に      能登の海に釣する海士のいさり火に       光にいませ月待かてら 又鹿渡嶋とて有此三室村の領也此灘の尾なるゆへ 角嶋といふ事也此崎を廻れは中山の郷抔とて灘に 拾三ヶ村有越中氷見へ出る也此角嶋に観音有霊験 ありて龍燈折〳〵有椿森とも椿寺ともいふ坊寺 観音院とて有礒に船の懸り間あり水石の名物也 此所を廻り灘伝へ村数拾三ヶ村の内八ヶ村公領也所口 より氷見迄は此灘廻りして十壱里あり難所いわん かたなし黒崎村に火打石の名石あり今は御留め山 也又鵜浦村は一ノ宮の鵜まつりの鵜を取て捧るなり 鵜田とて神地有当屋の者田を作り鵜を捧るなり