能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 44

ページ: 44

翻刻

氷見迄四里半あり荒山村は越中也所口ゟ氷見迄八里 あり此荒山村に石動山の天漢石の三ッの壱つとて大 石あり此あら山越は高嶺の難所也誂師美濃の 見瀧といへる此所を通りて    荒山や鬼も近きの百合の花 又二ノ宮ゟ田井村近し往来に橋あり此川上に御瀧とて 有此瀧之不動尊霊験ありて此瀧に打るゝ者諸病 治する也人籠る也脇に熊野権現の能き社あり 別当圓光寺とて真言宗あり瀧本とて名茶 あり又此村の百姓に新四郎といふもの境内に船山 とてあり此小山の根に昔より石の唐櫃有是穿 者抔すれは凶事ありとて深く隠してあり 又芹川村近し兵衛とて十村役あり桜井氏なり 又此村に蛇池とて恐敷池有 又水白村に平の相国清盛の末子三河守 知教(トモノリ)の塚 有則寿永二年此所にて木曾勢と戦ひ打死あり し也俗に兜塚といふありいかにや知教の塚は山際 に古木の枩の下にあり