能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 46

ページ: 46

翻刻

其後古郷床敷思召て帰国ありたき事を又観音に祈り 給ふに告ありて海辺に出給ふ所に大成亀来れるに海苔乗り て又古郷我国の此小田中の里に帰国ありて爰に崩し 給ふ里人是を祭りて所の氏神にありめ上の岡に 社あり又五丁計山奥に守りの観音堂あり又其亀の 形を塚に筑て骸を納て今新王塚といへり近年此 塚を穿て田地にせんとて廻りの堀の半を崩すと いへ共此塚に色々不思義有てやみしといへり則木曽殿 親王塚の前に陣取ありしと平家物語にあるは此塚の 事なり中比越後の謙信も木曽の吉例に任せて此亀 塚に陣取有し也    万代と限らしものを此塚の     ためし久しき名にそ有ける     又越中氷見灘の南村といふに奥しれぬ洞有     此親王塚へ通たると所にいへり其此洞より家具     をかしたる也貸し者悪敷事有て其後は     其事なしといへり惣して穴より家具抔貸     たるといふと所〳〵に云ひ伝へり案するに