翻刻
も御寄附あり菅原の性の始りは此所より起れり
といへりいかにや又此村に行長とて利家公ゟ御扶持頂
戴の山廻り役有又此山の山手に吉野屋堤とて四拾
八谷へ入込し大堤あり
又土橋村といふに新兵衛とて利家公ゟ御扶持頂戴の
山廻り役有藤江氏也同性に庄右衛門とて山廻り役有
高畠ゟ壱里拾八丁本馬四十九文軽尻三十
飯山
文人足弐十四文家数九拾軒計
又飯山川とて有此源は越中氷見の庄輪田村打越ゟ
なかれて羽喰の潟へ入るなり
又白瀬村は少し山手にあり白狐林豊財院とて禅宗
有此寺は昔瑩山和尚洞谷の山中の石上に座禅の時白狐
来りて仕へ奉る此白狐此所に数千年住て終に和尚の
法味にあつかり仏果を得しとなん則瑩山和尚の所に
一宇建立ありし御寺也夫より世々知識住職あり尊
き霊場也中にも月寒和尚稀代の奇願を起して
血書の大般若経六百巻あり同血仏の三尊あり其時