能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 52

ページ: 52

翻刻

用ひ給ひし硯金の小刀あり誠に在かたき宝物也此村 は公領なり 又福水村も公領也近し飯山川の縁にあり此川中に 金輪際より通したるとて堀尽しかたき石有水の 上平生七八寸も放れあり此石上に穴あり夫ゟ水涌き 出る也依て福水の名あり 又往来の山手に戦場ヶ端とて有大路七拾五ヶ村目の 下に見落し羽喰の潮上は手の届く程の無類の 風景也寿永二年平家の軍兵木曽殿と戦し古戦場 なり又天正の比越後の謙信勢長家抔の取遣りのとき 長家の陣取在し所也 又杉野村往来より少し山手にあり土屋氏の十村役有 又吉信といふ百姓あり此村の氏神は運慶作の不動尊也 又此壱里山おくに千石山といふに大寺ありしとて伽藍の 礎へあり此所に大像の多門天有運慶の作にて堂計 あり是を千石山といふは往古大豆一本に千石実のり しゆへ名とすといへり此所ゟ氷見へ越ゆるに五里有又躰 伏山とてあり廓路有是は末森の城の取出成し由