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くして呼吸(こきう)【「イキ」左ルビ】にも害(がい)なく熱(ねつ)を涼(すゞ)しむるの益(とく)ありゆへに何(いづ)れの處にても毒(どく)
氣(き)鬱滞(うつたい)せしとおもふ處には此器(このうつは)を置(お)き氣(き)を升發(せうはつ)せしむべし悪性(あくせう)の
疫熱には一日に二三/度(ど)も此法を以てその寝室を薫(くん)すべし若(も)し又
田舎(いなか)にて物(もの)の不自由(ふじゆう)にて此法行ひかたくやんごとなきときには硝石一
味(み)を火(ひ)に炷(た)き又は線香花火(せんかうはなび)を焼(た)き其氣(そのき)を室内に満(みた)しむべし
疫熱(ゑきなつ)を看護(かんご)し又(また)訪問(ほうもん)する人(ひと)の心得(こゝろえ)
○第一/津唾(しんだ)【「ツハ」左ルビ】は毒氣に感(かん)じ易(やす)きの性(せう)あるゆへに病人の傍(きは)にてこれを呑(のみ)
下(くだ)すこと勿(なか)れこと〴〵くこれを吐出(はきいだ)すべし第二(たいに)、甚(はなは)だ空腹(すきはら)にて病人を
看護すること勿れ食後(はんご)を良(よし)とす又/據(よりどころ)なき事(こと)にて其説(そのせつ)に訪問(ほうもん)せば
酒(さけ)少々(せう〳〵)用ゆるを良(よし)とす第三(たいさん)鼻(はな)には龍脳醋(りうのふさく)をぬるべし石黄(せきわう)雄黄(をわう)等は
宜(よろ)しからず用ゆること勿れ第四(たいし)病(びやう)人/大汗(おほあせ)出(い)て室内(へや)汗(あせ)の臭氣(にをい)ある
ときは戸(と)を開(ひら)き新風(よきかぜ)を入代(いれかゆ)べし第五(たいご)、病人の衣服(いふく)はとき〴〵取(と)り代(か)へ
又は洗(あら)い濯(すゝ)ぎ潔(いさぎ)きものを着(き)せしむべし夜被(よぎ)も時々(とき〳〵)揮(ふる)ひ敷(し)きな
をし室内(へや)も一日に数度(すど)掃除(そうぢ)すべし第六(たいろく)、病人の寝間(ねま)の温度(あたゝかさ)は大(あつ)