翻刻
【下部に図面表示あり】
圖解(ゑのわけ)
甲【○囲み】は蒸露鑵(らんびき)の全形(ぜんけい)なり此(これ)には焼(やき)
ものにて製(せい)したるを良(よし)となす乙【○囲み】は
風呂(ふろ)なり炭火(すみび)はなるたけやはらかなるを
良(よし)とす㊀此の處(ことろ)に水を入れおき水
熱(あつく)なりたる時は二の栓(せん)を抜(ぬ)き其水
をいだし又栓をなし冷水(ひやみづ)を入れ幾度(いくど)も
かくの如(ごと)くになすなり㊁此の處は水を抜(ぬ)く口なり栓(せん)をなしおくなり
㊂此口は露(つゆ)水のしたゞり出る處なり㊃竹のつぎほ㊄は硝子壜(せうしどん)【フラスコ 左ルビ】なり
㊅蒸露鑵(ぜうろくわん)の底(その)にて此處に龍脳醋(りうのふさく)を入(い)るゝ處なり
緑礬酸(りよくばんさん)の製(せい)し法(かた)
○火に破(わ)れがゝき壜(とくり)《割書:びんほふどくり|をよしとす》の上を蚌灰泥(しつくい)にて塗(ぬ)り乾(かわ)かし其後
緑礬(りよくはん)をさつと粉(こ)になし炒(い)りて水氣を乾(かわ)かしこれをその壜に七分目(しちぶんめ)
ほと入(い)れてその壜(とくり)の口を外の小(ちい)さき壜の横に穴(あな)のあきし處に挿(はさ)み