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やこやとなき人の世をしのひておはします
とかたりけれはあわれとかむる人をわ
せすは我にあわせ給ひかしたれもい
ちことほしき事あらせしと申けれ
はあるし思ひけるははりまの三位はい
かにしてうしなひ奉らんとのたまへ
ともいたわしさにあかしくらすなり
さらは此人にあわせはやと思ひむす
め十二三はかり成をよひてけふはさしき殿
へまいり御みやつかひ申て夕さりは
しやうしのもとにふしてかけかねはつ
しあの人をいれまいらせよとよく〳〵を
しえけるれいならすきりめきはたらき
けれはこんの少将あやしくおもひて
此物をすかしとはんと思ひうれしくも
まいりたりなとや此程は参らさりし
そ今よりは我をおやと思ひていわんこ
とを何事も人にかたるなよ我も人
にかたらしさるにてもさき〳〵は参らさ
りしか何のやうにまいりたるそとひ