翻刻
図(づ)の如(ごと)くゆかを
かき上(うへ)にむしろを
しき/下(した)に桶(おけ)を
置(をき)枝(えだ)を立(たて)るゆか
横(よこ)六/尺(しやく)長(ながさ)何尺(なにしやく)
にても種(たね)の多少(たしやう)
によるべし
水かへるせつ
のみぐち
桶(おけ)にかゞみあり
中に穴(あな)あり
種(たね)壱合(がう)を五ツに分(わけ)て入(いれ)る
穴(あな)を
あくる
かさにても何連(いづ)れ
ぬりものよし
虫(むし)出(で)やすきた
めなり穴(あな)は雨(あめ)
水(みづ)のぬける
ためなり
いとだて穴(あな)を二ツゝあける此穴(このあな)より枝(えだ)を立て(たて)る
國所(くにところ)によりみなかは筵(むしろ)共(とも)苧立(をたて)筵(むしろ)共(とも)いふ
食(くら)ふ時(とき)左(さ)に示(しめ)す如(ごと)く新枝(しんえだ)を立替(たてかへ)其節(そのせつ)右(みぎ)に
教(をしゆ)る通(とを)り虫(むし)の付(つき)居(い)る枝(えだ)を筵(むしろ)の上(うえ)に置(をく)べし土砂(つちすな)
を嫌(きら)ふ事(こと)後(のち)にしるす
○建替置(たてかへをき)たる新枝(しんえだ)に虫(むし)の付(つき)居(ゐ)る古枝(ふるえだ)を立(たて)かけ朝(あさ)
四時(よつどき)より八時(やつどき)迄(まで)も置時(をくとき)は虫(むし)も多分(たぶん)うつる也(なり)
尤(もつとも)虫(むし)壱ツ休前(やすみまへ)は多(おほ)くうつらずうつり兼(かね)候はゞ
鋏(はさみ)にて虫(むし)のつき居(ゐ)候/小枝(こえだ)をはさみかけるなり
必(かならず)一所(いつしよ)にはさみかくべからず松(まつ)の葉(は)にうす
本文松の葉うつすと
いふ誤りなるへけれど
省き候方可然