翻刻
《割書:三日/程過(ほどすぎ)ていたみ|たりふるえだの|づ》
《割書:此あなをえだはにて|つめるなり》
《割書:此枝(このえだ)むしろにつくやうに|たつべし》
《割書:新枝(しんえだ)に立(たて)かへる|時(とき)筵(むしろ)を敷(しく)は|つちすなをよ|けるためなり》
《割書:しんえだをたて|かへむしのつき|ゐるふるえだを|たてかけをく| なり》
《割書:むし下(さが)り/水(みづ)に入(いる)ときは 虫(むし)死(し)すゆへ桶(おけ)の口穴(くちあな)をよくふさぐべし》
雪(ゆき)のふりたる如(ごと)くはさみかける也(なり)虫(むし)うつるに
随(したが)ひて古葉(ふるば)をとるなり壱ツ休前(やすみまへ)は虫(むし)も毛(け)蚕と
云(いひ)てこまかなれば捨(すた)りにならざるやうに心(こゝろ)がけ
飼立(かひたつ)べし桶数(おけかず)末(すゑ)には三百にて三人/懸(がゝり)り又(また)始(はじ)め
桶数(おけかず)十五/位(くらゐ)にても三人/掛(かゝり)りにて手入(ていれ)すべし毛(け)蚕
の内(うち)手当(てあて)大事(だいじ)也(なり)
○枝建替(えだたてかへ)又(また)は虫(むし)生長(せいちやう)するに随(したが)ひて桶数(おけかず)を増(まし)始(はじ)め
壱/桶(おけ)に虫数(むしかず)五百/位(くらゐ)なり四度(よたび)休過(やすみすぎ)は壱/桶(おけ)に虫数(むしかず)
五十/位(くらゐ)付(つく)べし右(みぎ)の心得(こゝろえ)にて枝(えだ)立替(たてかへ)る度毎(たびごと)耳
数(かず)を増(ます)なり
○虫(むし)に手(て)を付(つく)る事(こと)を嫌(きら)ふすべてあらくもとり