翻刻
図(づ)の如(こと)くゆかをかき糸立(いとだて)
そらのすのかけはづし
なるやうに張(はり)をくなり
是(これ)はとりよけはちよけ
なり
座敷にて餌初るには
図の如く葭ずを掛るに
及はず
此(この)ところを張(はり)
きるなれども
中(なか)の仕(し)かけみ
するために
あけをくなり
筵(むしろ)をしき其處(そのところ)に種(たね)を置(をき)毎朝(まいてう)心(こゝろ)がけよく見(み)虫(むし)壱ツ
弐ツも出(いで)たる時(とき)左(さ)に示(しめ)す通(とを)りゆか下(した)の桶(おけ)へ清水(せいすい)を
入(いれ)筵(むしろ)の上(うへ)より穴(あな)をつらぬき枝(えだ)を立(たて)図(づ)の通(とを)り種(たね)壱
合を五ツ斗(ばかり)に分(わけ)て枝(えだ)につるし置(をく)なり凡(およそ)虫数(むしかず)五
百/匹斗(ひきばかり)も飼葉(かひば)に付(つき)候/節(せつ)又外(またほか)に右(みぎ)の如(こと)く桶(おけ)拵(こしら)
へ枝葉(えだは)を仕立是(したてこれ)へ種(たね)を写(うつ)しつるすべし左(さ)に
教(をしゆ)る通(とを)り枝(えだ)を立置(たてをく)ときは虫出(むしいづ)るに随(したが)ひ飼葉(かひば)に
付(つく)なり三日/程(ほど)飼葉(かひば)を