翻刻
【図の下】
大竹(おほだけ)にて下のふしへ
きぬばりにてつき
たるごとくあなを
あくべし
【本文】
○空(そら)曇(くも)り雨(あめ)ふらず油(あぶら)でりと云むれ〳〵する日(ひ)
あめ其節(そのせつ)は囲(かこひ)の上(うへ)の葭(よし)ずを引揚(ひきはらひ)下(した)の気(き)を払(はらふ)
べし元簀囲(もとすがこ)ひは鳥(とり)蜂(はち)色々(いろ〳〵)の悪虫(あくちう)をよけるため
なり時々(とき〳〵)上のすをとり地気(ぢき)を払(はらふ)べし
○ふね(、、)の休(やすみ)過(すぎ)たれば上(うへ)のよしず取払(とりはらひ)七ツ過(すぎ)に
かけてよし雨(あめ)の節(せつ)は払(はら)はず
○虫の上(うへ)へ上がりさかさまに居(ゐ)るは《振り仮名:よし|善》下(した)へ下(さが)ること
悪(あし)し所(ところ)によりてつるしだなと云(いひ)て縄(なは)を張(はり)
枝をかけ飼(かふ)所もあり
○四度の休過(やすみすぎ)八日め位(くらゐ)より段々に繭(まゆ)を懸(かけ)る也
繭(まゆ)かけ始たれば見/廻(まは)り飼葉(かひば)喰(くひ)つきたるせつ
は又/外桶(ほかおけ)へ新枝(しんえだ)を立置(たてをき)虫(むし)付/居(ゐ)る枝を鋏(はさみ)にては
さみ枝/替(かへ)の時の通りに新枝へ付る也/其節(そのせつ)
枝をぬきさし致せはかけ始めの繭(まゆ)そんずるなり
○虫/生長(せいちやう)するに随(したが)ひ又は天気(てんき)によりて虫(むし)ちひさし
共そらのよしずをはずし気をぬくこともと