翻刻
○一 日(にち)に三四度(さんよど)きりをふくべし凡(およそ)日数(かかず)十 日(か)も
過(すく)る時(とき)はてふ不残(のこらず)死(し)するなりその時(とき)篭(かご)へ生(う)み
つけ置(をき)たる種(たね)を竹(たけ)のへらにてとるなり
○図(づ)の如(ごと)くざるに入(いれ)うすくならし涼(すゞ)しき風(かぜ)の
当(あた)る処(ところ)に置(をく)べし此時(このとき)筥(はこ)又(また)は紙(かみ)などへ入置(いれをけ)ば
種(たね)むれ明年(みやうねん)繭(まゆ)をかけずむれ種(たね)の事(こと)は種(たね)見(み)
やうの部(ぶ)に委(くは)し
○八月ひがん後(ご)になれば麻袋(あさふくろ)に入置(いれをき)えよし
又ざるに入(いれ)図(づ)の如(ごと)くふたをして鼠(ねずみ)のつかざる
やうに致し(いた)し置(をく)べし
種(たね)貯(たくはへ)やうの事(こと)
○北(きた)うらよし雪雨(ゆきあめ)にあたりくるしからず寒中(かんちう)
少々(しやう〳〵)雪雨(ゆきあめ)当(あた)るがよしそのせつ
【図】
箱(はこ)横(よこ)壱尺
長(なが)さ壱尺
五寸 位(くらい)中に
段(だん)を付 種(たね)
あつさ五分
くらいになら
し外(そと)壱方
は金網(かなあみ)にす
べし
又ざるに入
ふたを致
し鼠(ねつみ)の
つかぬや
うにこゝ
ろ懸(がけ)べ
し寒(かん)
中 外(そと)に
つるし置(おく)
べし三升入のざるに
壱升ぐらい入べし