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コレクション: 養蚕の書

山繭養法秘傳抄 - 翻刻

山繭養法秘傳抄 - ページ 29

ページ: 29

翻刻

よはき虫(むし)落(おち)つよき虫(むし)残(のkる)故(ゆへ)に明年(みやうねん)生(しやう)じ方(かた) よし寒国(かんこく)ならばその飼立(かひたて)る場所(はしよ)によりたね 貯(たくはへ)てよし ○暖国(だんこく)なれば図(づ)の如(ごと)く箱(はこ)を仕立(したて)中(なか)に段(だん) を拵(こしらへ)種(たね)を五 分(ぶ)位(くらゐ)にならし置(をく)なり尤(もつとも)寒中(かんちう)一二 夜(や)外(そと)へ出(いだ)し置(をき)てよし ○暖国(だんこく)にて飼立(かひたつ)る時(とき)は図(づ)の如(ごと)く箱(はこ)を深山(しんざん)歟(か) 又は土蔵(どぞう)など寒(さむ)き所(ところ)に置(をき)て春風(はるかぜ)当(あた)らぬやう に心懸(こゝろがけ)早春(そうしゆん)の内(うち)にふとん夜(よ)ぎなどのやうなる 綿(わた)に包(つゝみ)置(をく)時(とき)は出(で)よふ至(いたつ)て遅(をそ)し虫(むし)出(いだ)し度(たき)時(とき) に外(そと)へ出(いだ)すなり ○寒国(かんこく)暖国(だんこく)のたがひはあれども草木(そうもく)のめ生(しやう)ずる にはわづか十日十五日 位(くらゐ)のちがひ也(なり)然(しか)るに種(たね)暖国(だんこく)に 貯(たくは)ふ時(とき)は節(せつ)より三十日も早(はや)く虫(むし)生(しやう)ずるゆへ 餌葉(ゑば)にこまり又(また)は節(せつ)より十 日(か)早(はや)き枝葉(えだは)せ つより十 日(か)遅(おそ)く伐(き)る時(とき)は壱把(いちは)の枝にて三 把(ば)の 葉(は)あるなり ○虫(むし)生(しやう)ずるに遅(おそ)きほどよし暖和にして夜さ むもうすく又(また)霜(しも)の障(さは)りなし ○三州(さんしう)駿河(するが)伊豆(いづ)甲斐(かひ)美濃(みの)尾張(おはり)山陽道(さんようどう)の 国々(くに〴〵)辺(へん)は立春(りつしゆん)より十日め次(ころ)【頃】虫(むし)生(しやう)じてよし ○上州(じやうしう)武州(ぶしう)安房(あわ)上総(かづさ)野州(やしう)辺(へん)は立春(りつしゆん)より八十