翻刻
紅花(かうくは)青黛(せいたい)此(この)三味(さんみ)をふり出(だ)しにして用る方あり
又(また)青黛(せいたい)をさり鬱金(うこん)を加(くは)へてもよしとあり恐(おそら)くは
此(この)山繭(やまゝゆ)は桑樹(くはのき)に自然(じねん)生(せう)ずるものにして今云(いまいふ)山繭(やまゝゆ)
にはあるまじけれども蚕(かひこ)の類なれば功能(かうのう)も相近(あひちか)
かるべし既(すで)に白殭蚕(はくきやうさん)は胎毒(たいどく)風癇(ふうかん)の薬(くすり)に多(おほ)く用(もち)ゆ
此 属(たぐひ)なれば也(なり)
【蒸籠の図】
こしき所(ところ)に
よりせいろふ
ともいふまた
むしかさね
といふ国(くに)も
あり【左帖へ続く】
国所(くにところ)により色々(いろ〳〵)にとなふるなり
何(いづ)れ赤飯(せきはん)むすやうの仕(し)かけなり
わか葉(ば)切(き)り入(い)れ
又(また)まゆも
入(いる)る
【繭を糸でつなぐ図】
薬種(やくしゆ)にせいするに
糸をつらぬく
てい
せん香(かう)立(たつ)る
【本文】
上糸(ぜういと)に引(ひく)仕法(しほう)
○清水(せいすい)にてせん香(かう)壱 本(ほん)程(ほど)たつ内(うち)に中(なか)まで和(やは)
らぐものなりにかげんよろしき時壱ツ弐ツづゝ繭紬(けんちう)
糸(いと)を引(ひく)なり上糸口(ぜういとくち)出(いで)たれば外桶(ほかおけ)へ入(いる)る又(また)次(つぎ)のまゆ
を取(とりあげ)右(みぎ)のごとく上糸口(ぜういとくち)まて引 数(かず)百にても壱 升(せう)
にても同じやうに致(いた)し不残(のこらず)上糸口(ぜういとくち)出(いで)候 節(せつ)また鍋(なべ)へ
清水(せいすい)を入(いれ)湯(ゆ)を立(たて)糸口(いとぐち)出(いで)たるまゆを入(いれ)夫(それ)より