翻刻
○蝶(てふ)の出(で)がらを巣柄(すがら)と云(いふ)藁(わら)あくにて三日 程(ほど)つけ置(をき)
もみ出(いだ)せば中(なか)より茶色(ちやいろ)の水(みづ)出(いづ)るなり是(これ)を何(なん)
度(ど)も清水(せいすい)をかけさらしその上(うへ)清水(せいすい)にて煉(ねる)なり
かげんは青色(あをいろ)ぬけ白色(しろいろ)になればよし尤(もつとも)壱ツ取出(とりいだ)し
試(こゝろみ)に引(ひき)てかげんを見(み)るべし糸(いと)に引(ひき)干(ほし)候得ば又(また)青(あを)
色(いろ)出(いづ)るなり
○なべより取揚(とりあげ)しぼり方(かた)肝要(かんよう)也(なり)水(みづ)はしぼれども
しめりけあるくらゐにしぼり糸(いと)に引(ひく)なり図(づ)の
ごとく引(ひき)其上(そのうへ)車(くるま)にかけるなり糸(いと)の細(ほそ)さふとさは
心(こゝろ)にまかせ引(ひく)べし
【図】
左(ひだり)の手(て)にまゆをもち
右(みぎ)のひざにてよりを
かけ右(みぎ)のかたの糸(いと)いれに
たぐり入(いる)るなり
糸(いと)よりやう国所(くにところ)にて
手(て)なれしごとくに
よるべし
いといれ