翻刻
○雀(すゞめ) 腰(こし)の冷(ひへ)をさり小便(しやうべん)をとゝなふ妊婦(はらみをんな)はいむべし
李(すもゝ)と同(おな)じく食(く)ふべからず○凡(をよそ)鳥類(てうるい)自(みづか)ら死(し)して目(め)
を閉(とぢ)ざるもの足(あし)ののびざるもの白(しろ)き鳥(とり)にくろき
首(くひ)また黒(くろ)き鳥(とり)の白(しろ)き首(くび)又は三足(みつあし)あるひは四つ
趾(けづめ)あるもの六つゆび四つ翼(つばさ)あるもの其外(そのほか)異形(ゐぎやう)なる
鳥色(とりいろ)かはるもの皆毒(みなとく)あり食(く)ふべからず
○鶉(うづら) 大(おほひ)に五臓(ござう)をとゝのへ食(しよく)して益(ゑき)あり病人(びやうにん)に忌(い)まず
○鳩(はと) つちくれも どばとも 山ばとも 同性(どうしやう)どくなし
○蟠(はん) 鴨(はと)【ママ】のかろき性(しやう)なり食(しよく)して害(かい)なし
○小鳥(ことり) 平和(へいわ)なり食(しよく)によろし鶯(うぐいす)鵑(ほとゝぎす)などは食(く)ふべからず
○雲雀(ひばり) 食(しよく)してよろし塩鳥(しほとり)は病人(びやうにん)によろし
○鶫鳥(つくみ) 鵯(ひよとり)同性(どうしやう)なり尤/鵯(ひよどり)はおとれり毒(どく)なし食(く)ふへし
○白鳥(はくてう) 脾胃(ひゐ)虚寒(きよかん)久瀉(きうしや)に効(こう)あり元気(けんき)を補(おきな)ふ中風(ちうぶう)虚(きよ)
症(しやう)に食(しよく)して益(ゑき)あり鶴(つる)よりも功(こう)つよし虚人(きよじん)また
老人(ろうじん)には益(ゑき)あり
獣部(けものゝぶ)
○豕(ぶた) 腎(じん)を補(おきな)ふ金瘡(きんさう)ある人はいむべし生姜(しやうが)また蕎(そ)
麦(は) 梅(うめ)砂糖(さとう)鹿(しゝ)鼈(すつほん)鶴(つる)鶉(うづら)を忌(い)む
○鹿(しゝ) 気(き)をまし五臓(ござう)をとゝなふ血(ち)をめぐらす【注】しかれども
多(おほ)く食(く)ふべからず雉子(きじ) はゑ ゑび同食(どうしよく)すべか
らず害(かい)あり
【注 濁点を打つ位置の間違い】