翻刻!草双紙の世界
コレクション: NDL鳥居清長
絵本物見岡 - 翻刻
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翻刻
夕汐(ゆうしほ)のさしくる 浪(なみ)にさき立て 影(かげ)みつまたと 歌(うた)にもよみし 月の名所にして 初夏(しよか)の頃より 扇(あふぎ)わするゝおりまでは 大河(だいが)も集舟(しうせん)して 流(なかれ)をとめ 陸(くが)は茶店(さてん)の 万燈星(まんどうほし)を あざむき 昼夜の わかちなく 誠に繁花なり 故人 半井(はんせい)の 翁か美しき 月も二八の 十六夜月も みつまたある ものでないとは さりとては 後世に あたりし 事 かな
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