← 前のページ
ページ 124 / 194
次のページ →
翻刻
【柱】頭書増補訓蒙図彙六 一
【右頁上段】
○幞(ぼく)は後周(ごしうの)武帝(ふてい)のつくり
はじめ給ふ唐人(とうじん)のかむり也
幅巾(ひとはゞのぬの)を戴(たい)して四/脚(あし)を出す
○緌(い)は両方(りやうはう)耳(みゝ)をおほふ物なり
冠(かむり)の紐(ひも)なり領【訓蒙図彙では「頷」】の下に垂(たる)る物也
○巾(きん)は頭巾(づきん)なりその製(せい)品(しな)
おなじ方(けた)なるを巾(きん)といひ円(まとか)
なるを帽(ばう)と云ともいへり
○帽(ばう)は頭衣(づい)なり唐(もろこし)には上
官(くわん)より下官(げくわん)にいたるまでも
帽(はう)をきる冠(かむり)の下(した)にきる物なり
○帽子(もうす)は僧(そう)の冠(かむり)なり仏会(ぶつゑ)
法事(はうじ)のとききるなり
○笏(こつ)は手板(しゆはん)なり天子(てんし)は玉(たま)
諸候(しよこう)【「候」は侯の当て字】は象牙(ざうげ)太夫(たいふ)は魚須(うをのひれ)文(ま)
竹(だけ)士(し)は木(きに)籀文(こもんじ)をほりてみな
用(もち)ゆ官人(くわんにん)の手(て)にもつ物なり
○烏帽(うばう)は紙(かみ)にてつくり漆(うるし)に
【右頁下段】
幞(ぼく)
幞頭
唐巾 巾(きん) 頭巾(づきん)
帽(ばう) 帽子(もうす)
笏(こつ)《割書: |しやく》 木笏(もくしやく) 牙笏(げしやく)
烏帽(うばう)
《割書: ゑ| ぼし》
【左頁上段】
てぬるなり左折(ひたりをり)は侍従(じしう)以上
着(ちやく)す右折(みきをり)は五/位(い)已上(いしやう)これを
着(ちやく)す侍従(じじう)以上(いじやう)は糸(いと)の緒(を)四
位(い)已下(いげ)は紙(かみ)の緒(を)にて結(むす)ぶ
○袞(こん)は天子(てんし)の御衣裳(おんいしやう)なり
一に龍(れう)二に山(さん)三に花虫(くはちう)【雉子】四に
火(くは)五に虎(とら)以上/衣(ゐ)に有六に
藻(さう)七に粉米(ふんべい)【米粒】八に黼(ほ)【斧の形】九に黻(ふつ)【「亜」字形】
以上/裳(しやう)にありこれを九/章(しやう)
の御衣(ぎよい)といふ
○裳(しやう)は上(うへ)を衣(い)といひ下(した)を
裳(しやう)といふ裳(しやう)の紋(もん)の事/藻(さう)
粉米(ふんべい)黼(ほ)黻(ふつ)なり九/章(しやう)の内(うち)
なり天子(てんし)御衣(きよい)の裳(しやう)なり
○珮(はい)は官人(くわんにん)の腰(こし)におぶるもの
なり上(かみ)に双衡(さうかう)あり衡(かう)の長(なが)
さ五寸ひろさ一寸/下(した)に双璜(さうくはう)
あり璜(くはう)のわたり三寸也/蠙(ひん)
【左頁下段】
袞(こん)
裳(しやう)
《割書: も》
珮(はい)《割書:をもの》 帯(たい)《割書: |をび》
【上欄書入れ】87
【柱】頭書増補訓蒙図彙六 二