← 前のページ
ページ 125 / 194
次のページ →
翻刻
【柱】頭書増補訓蒙図彙六 二
【右頁上段】
珠(しゆ)をその間(あいた)におさむ
○帯(たい)は字(じ)のかたち珮玉(はいぎよく)を
つなぐかたちなり石帯(いしのおび)
あり下帯(さげおひ)有/掛帯(かけをび)あり
○袍(はう)はながき繻絆(じゆばん)なり
今(いま)朝廷(てうてい)へ出仕(しゆつし)のとききる
服(ふく)を袍(はう)といふ又ふるわたを
いれたる服(ふく)を緼袍(をんはう)といふそ
めたるを素袍(すはう)といふ
○衫(さん)は小襦(しやうじゆ)なりはだぎ也
袖(そで)端(はし)なきを衫衣(さんい)といふ又
紗衫(しやさん)布衫(ふさん)偏衫(へんさん)あり
類(るい)おなじ公服(こうふく)の下着(したぎ)なり
○袴(こ)は股衣(こい)なり又/大口(おほくち)
袴(はかま)あり襞襀(ひだ)あり俗(ぞく)に
上下(かみしも)といふ上(かみ)を褶(しう)といひ下(しも)
を袴(こ)といふ
○靴(くわ)は革(かは)のくつなり官人(くわんにん)
【右頁下段】
袍(はう)《割書:うへの| きぬ》
衫(さん)
《割書: かた| びら》
袴(こ)《割書: |は| かま》 靴(くわ)《割書: |くわのくつ》
【左頁上段】
これをはく石公(せきこう)が靴(くつ)李白(りはく)
が殿上(でんじやう)の靴(くつ)これなり日本(につほん)に
ては鞠(まり)の靴(くつ)これなり官人(くわんにん)
僧(そう)などの韈(くつ)は異(こと)なり
○裾(きよ)は衣裳(いしやう)のあとにさがる
ものなり俗にとびの尾(お)と
いふなり
○裙(くん)は婦人(ふじん)の下(した)にきる裳(も)
なり帬(くん)につくるべし唐(から)に
もあかく染(そむ)るゆへに茜(せん)【左ルビ「あかね」】裙(くん)と
いふなり
○半臂(はんひ)は楽人(がくにん)又/能衣裳(のふいしやう)
などにあり袖(そで)のゆきみじ
かくして半(なかば)臂(ひぢ)いづるゆへに
なづくるなり
○奴袴(ぬこ)はさし貫(ぬき)のはかま也
禁中(きんちう)にて女中(ぢよちう)のきるは
かまなり女のきるは色(いろ)赤(あか)く
【左頁下段】
裾(きよ) 裙(くん)《割書:も》
半臂(はんひ) 奴袴(ぬこ)《割書:かり| ば| かま》
【上欄書入れ】88
【柱】頭書増補訓蒙図彙六 三