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綿(めん)はまわた絮(ちよ)は木(き)わたなり○八/丈島(じやうじま)は日本(につほん)八/丈(じやう)か島(しま)よりをりいだす公方様(くばうさま)へ
貢(みつぎ)にそなゆるなり外(ほか)に八/丈島(じやうしま)といふはみなにせをりなるよし○氈(せん)【氊】はむしろ
なり毛氈(もうせん)あり線氈(せんせん)あり花氈(くはせん)あり毛氈(もうせん)のすぐれたるを山/水(すい)といふ○金薄(きんばく)は
金(きん)をうすくのべたる物(もの)なれば薄(はく)といふなり薄(はく)はうすしとよむ銀(ぎん)銅(あかゞね)の薄(はく)同箔(はく)
同じ○水銀(みづかね)は性(しやう)寒(かん)なり毒(どく)あり馬歯莧(すべりひゆ)にも水銀(みづかね)あり又/汞(みづかね)とも書(かく)丹砂(たんしや)より
いづるなり○高麗織(かうらいをり)は京(きやう)西陣(にしぢん)よりをりいだす○皮(ひ)かはけだものゝ皮(かは)に毛(け)あるとき
の名(な)なり虎皮(とらのかは) 豹皮(へうのかは) 熊皮(くまのかは) 狐皮(きつねのかは) 麑皮(?にゝのかは)【鹿兒皮ヵ】などなり○革(かく)はけだものゝ皮(かは)なり毛(け)をさる
を革(かく)といふ生(しやう)なりあらかは熟(じゆく)するを韋(い)といふなめしかはなり○鐵線(てつせん)ははりがね
なり銅線(とうせん)はあかゞねのはりがね又/銅糸(とうし)ともいふなり○水精(すいしやう)みつとりだまなりい水中(すいちう)の石(いし)の美(び)
なる物(もの)をいふ水晶(すいしやう)同し又/硝子(せうし)もみづとりだまなりびいどろなり○緑青(ろくしやう)は石緑(せきろく)とも
いふ銅(あかゞね)のさびなり銅緑(とうろく)ともいふ水飛(すいひ)して画工(ぐはこう)采(いろとり)の具(く)とす○火精(くわしやう)ひとりだまなり火(くは)
斉(せい)同この火(ひ)をとりて灸(きう)をすゆれは虚熱(きよねつ)をさます○雲母(うんも)はきらゝ也/廬山(ろさん)の中(うち)よりいづる
五/色(しき)あり白(しろ)きものよし服(ふく)する事十/年(ねん)すれは雲気(うんき)つねにその上(うへ)におほふ膏薬(かうやく)
にねる又/地紙(ぢかみ)にぬる○白粉(はくふん)おしろいは鉛粉(えんふん)なり鉛(なまり)をやきてつくるとうのつちといふ
又/銀粉(ぎんふん)ははらや粉霜(ふんさう)はやきかへし白粉(おしろい)は蕭史(しやうし)といふ人つくりはじめて秦(しんの)穆公(ぼくこう)のむ
すめ弄玉(ろうぎよく)にぬらしむとなり○石膽(せきたん)たんはんは銅(あかゞね)ある所より出(いづ)煎(せん)し煉(いり)てなる石中(せきちう)
【上欄書入れ】96
【柱】頭書増補訓蒙図彙七 五