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【柱】頭書増補訓蒙図彙八 一
【右頁上段】
はじめてつくり給ふといふ
○墨(すみ)は煤(すゝ)に膠(にかわ)を合(あはせ)てつくる
油煙(ゆえん)松煙(せうえん)あり子路(しろ)といふ
人つくりはじむといふ
○書(しよ)はむかしは竹(たけ)をあみ小(こ)
刀(がたな)にて彫付(ほりつけ)てこれを書(しよ)と
すよつて巻(くわん)とも冊(さつ)とも云
○裱(へう)は裱紙(へうし)なり書(しよ)のうは
紙(がみ)なり褾(へう)同/簽(せん)は外題(げだい)也
○画(ぐは)【𦘕】は絵(ゑ)なり采(いろどり)たるを
絵(ゑ)といふ唐(もろこし)にては舜璵(しゆんきよ)日(につ)
本(ほん)にては雪舟(せつしう)今(いま)は狩野家(かのけ)
其外(そのほか)名人(めいじん)あり
○帙(じつ)は書(しよ)のうは包(つゝみ)なり袠(ぢつ)
同じ又/文巻(ふまき)文匣(ぶんかう)あり又
書(しよ)をすべて帙(じつ)ととなふ
【右頁下段】
𦘕(ぐは)【畫】 掛軸(くはちく)《割書:かけもの》 驚燕(きやうゑん)《割書:ふうたい》
帙(じつ)
《割書:ふ|ま|き》 簿(ほ)
印(ゐん)《割書:をして》 印色(いんしよく)《割書:いんにく》
扇(せん)《割書: あふぎ|箑(さう)同》 團扇(だんせん)《割書: |うちわ》 尺(しやく)《割書:ものさし|摺尺(せうしやく)》 暦(れき)《割書: |こよみ》
【左頁上段】
○璽(じ)は王者(わうしや)の印(いん)なり玉
をもつてつくる庶人(しよじん)は金石(きんせき)
にてつくる
○扇(あふぎ)は舜(しゆん)つくり給ふ共また
武王(ぶわう)つくり給ふともいへり日(につ)
本(ほん)にては神功皇后(じんぐうくわうこう)三韓(さんかん)
征伐(せいばつ)のとき蝙蝠(へんふく)の羽(は)を
見てつくりたまふ
○尺(しやく)は粟(あわ)より生(しやう)ず十/粟(ぞく)
を分(ぶ)とし十/分(ぶ)を寸(すん)とし十
寸(すん)をを【「を」一字衍字】尺(しやく)とす尺(しやく)は人(ひと)の体(たい)を
もつてはかる指(ゆび)を布(しゐ)て尺(しやく)
を知(しる)股(ひぢ)【肘・肱の誤字ヵ】をのべて尋(ひろ)しる
尋(ひろ)は八尺なり
○簿(ぼ)は手板(しゆはん)なり事(こと)を書(かき)
しるすものなり簿書(ほしよ)簿(ほ)
【左頁下段】
符(ふ)《割書:わりふ》 筭(さん)《割書: そろ| ばん| |さんぎ》
几(き)《割書:をしま| づき》 如意(によい) 蝋燭(らうそく)
翳(ゑい)《割書:は|さしは》 拂塵(ふつじん)《割書:はいはらい| |ほつす》
【上欄書入れ】98
【柱】頭書増補訓蒙図彙八 二