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【柱】頭書増補訓蒙図彙一 一
【右頁上段】
といふ木(もく)火(くは)土(ど)金(ごん)水(すい)の五/行(きやう)の
星(ほし)をめぐりて陰陽(いんやう)をなし歳(とし)
をわす此(この)五/星(せい)を五/緯(い)ともいふ
○太極(たいきよく)は天地(てんち)いまたわかれず
陰陽(いんやう)わかれざるとき渾沌(まろがれ)たる
事/鶏子(とりのこ)のごとし溟滓(くゞもり)て牙(きざし)
をふくめりこれを鴻毛(こうもう)の未判(びはん)
といふ其(その)清(すみ)陽(あきらか)なるものは薄(たな)
靡(びき)て天(あめ)となり重(おもく)濁(にごる)ものは淹(とゞ)
滞(こほり)て地(つち)となるこゝにおゐて天(てん)
地(ち)開闢(かいひやく)して其間(そのあいだ)に万物(ばんぶつ)生(しやう)ず
開闢(かいひやく)以前(いぜん)を太極(たいきよく)といひ天地(てんち)
陰陽(いんやう)わかれたるを両儀(りやうぎ)といふ
○国常立尊(くにとこだちのみこと)は天地(てんち)既(すで)にわかれ
て其中(そのなか)に物(もの)ありかたち葦牙(あしがい)
【右頁下段】
大極(たいきよく)
国常立(くにとこだち)
倭国(わこく)
【左頁上段】
のごとし則(すなはち)化(くは)して神(かみ)となる
これを国常立尊(くにとこたちのみこと)といふ人の
始(はじめ)なり日本(につほん)を芦原国(あしはらごく)といふも
此(この)義(ぎ)なり是(これ)より天神(てんじん)七/代(だい)地(ぢ)
神(じん)五/代(だい)あひつゝきて人の代(よ)と
なれり唐(もろこし)にては天地(てんち)開闢(かいひやく)し
て盤古氏(ばんこし)はじめて出(いづ)是(これ)人の
始(はじめ)なりこれより三/皇(くはう)五/帝(てい)三/王(わう)
とつゞきて人の代(よ)となる
○倭(やまと)は日本(につほん)を倭(やまと)と号(なづく)る事/天(てん)
地(ち)開闢(かいひやく)の後(のち)は地(ち)は皆(みな)山(やま)にして平(たいら)
なし人の代(よ)となりて山(やま)をひら
き平地(へいち)となして住(すめ)りよつて
日本(につほん)を山跡(やまあと)といふ義(ぎ)をもつて
倭国(やまとごく)とはいふなり
【左頁下段】
唐土(たうど)《割書:もろこし》
盤古氏(はんこし)
【上欄書入れ】31
【柱】頭書増補訓蒙図彙一 二